中2生に「品詞」「文型」を教える時期になりました。
例年、夏期講習で教えています。

 
<中学2年生がこれから習う単元>

1 There be 構文
2 接続詞whenとif
3 不定詞
4 動名詞
5 look/become 形容詞
6 動詞+人+もの/こと
7 比較級
8 最上級
9 同等比較
10 受身

 
<進度>

2学期中間テストで1~3
2学期期末テストで4~7
3学期期末テストで残り
※多少のずれはあります。

 
公立中学校の授業で、「品詞」「文型」を重点的に勉強することはありません。
特に「品詞」については全く習わないものと考えてください。
「文型」についてはさらっとした内容を学習します。

公立中学校を批判したいのではありません。
公立中学校では、「扱わない」のではなく、「扱えない」という表現の方が正しいでしょう。

中学生にこの2つの単元を重点的に教えることについては、塾業界でも意見が分かれると思います。
「品詞」「文型」は高校1年生が学習する単元ですから。
私は教えるべきだと考えています。

上記<中学2年生がこれから習う単元>で、「品詞」「文型」の理解を必要とする単元があります。
具体的には、1.2.3.4.5.6.7.8.9.10です。

「全部かいっ!」とツッコミを入れたくなりますが、そう、全部なのです。
7~9はどうにかなりますが。

例えば、中2生が悲鳴をあげる単元が「不定詞」です。
不定詞には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」があります。
この「○○的用法」は学校の授業でも、市販のテキストにも登場します。
中学生の感想は、「え、名詞ってなに?」「形容詞?副詞?なんじゃそりゃ~」です。
当然です。「品詞」について習っていないのですから。

ちなみに中学3年生の単元も見てみましょう。

 

<中学3年生が習う単元>

1 現在完了
2 It to
3 疑問詞 to
4 ask/tell/want+人+toV
5 too to/enough to
6 間接疑問文
7 分詞
8 関係代名詞

 

1~6はどうにかなります。どうにかです。
7.8を、「品詞」「文型」の知識なしで理解するのは・・・。
7.8については「無理!!!」と言わざるを得ません。

「品詞」「文型」を使えるようになれば、文法問題も長文もすらすらできるうようになります。
今年も、ゆっくり、丁寧に教えようと思います。