英語の偏差値が高い子たちの共通点。
それは、文法をきちんと覚え、使えるという点です。
定期テストの点数ではありません。
偏差値が高いとは、実力テストで点数が取れるということです。

偏差値が低い子にも共通点があります。
こちらは英語に限った話ではありません。
それは、「問いをきちんと読まない」「解答の根拠を考えない」という点です。

さて、本日、中3の授業で北辰テストの問題を扱いました。

I like reading picture books to study English.
I think it's a good ( ) to learn a foreign language.

空所補充問題で、選択肢が4つあり、生徒の解答が2つに別れました。
形式は空所補充の問題です。

ところが、この問題が問うているのは、実は指示語なのです。
つまり、「itは何を指しているか」という問いなのです。

確かにitは代名詞なのですが、これでは不十分です。
「itは人以外の代わりに使い、itが表す数は1」です。
ちなみに、「代名詞」を習うのは中学1年生です。

すると、問題文のitが「picture books」ではないことがわかります。
「picture books」ということは、数は2以上であり、その代名詞は「they」となっていなければなりません。

ここまで、解説すると、生徒たちの答えは1つに決まりました。
そして、正解です。

文法をないがしろにし、意味だけで考えるのは非常に危険です。
ある程度まではそれでもどうにかなるでしょう。

この問題の正答率は21.7%。
およそ5人中4人は間違える問題です。
正答率が低い問題や、高校で習う内容には、きちんとした文法の知識が必要不可欠です。